クリスマスを迎える会 絵本とアリステワ・マクラウド『冬の犬』を通じて

クリスマス絵本の会 アリステワマクラウド『冬の犬』 佐賀 ほっこり本の会 ホームページ 2

 

みんなが少しだけ特別な気持ちになるクリスマスは、

世界中の子供たちにとってもやっぱり特別な日!

なだけあってクリスマスの絵本は本当に多い!

こっこさんもアンジェリーナやアーネストおじさん、大草原の小さな家も、

みんなの大好きな絵本シリーズたちは必ずといっていいほどクリスマスの絵本がありますし、

バーバラ・クーニーも、リンドグレーンも、大好きな絵本作家たちもみんな

クリスマスの本を書いています。

 

絵本の読み聞かせ クリスマス ほっこり本の会 ホームページ 佐賀

 

子どもたちにも大人にとっても特別な時間であるクリスマスを、

絵本を通じて楽しもうと、

クリスマス絵本の会を開きました。

最初は『サンタクロースのおてつだい』という写真絵本の読み聞かせです。

小さな女の子が、サンタクロースのお手伝いをするため、

真っ白い雪原を、様々な動物に乗って、探検するお話です。

鮮やかな色彩と温かな物語は、とっても

かわいらしく、メンバーの臨場感のある読み聞かせで、

子どもたちはすっかり物語に入り込んでいました。

その後は絵本にちなんで子供たちに、手作りの橇に乗ってサンタクロースになって、

クッキーを配ってもらいました。

 

橇をひく子ども 佐賀 ほっこり本の会 クリスマス ホームページ

 

緑や赤の鮮やかな色のクッキーは

お菓子作りが上手なメンバーと子供たちの手作りです。

 

色とりどりのクッキー クリスマス 佐賀 ほっこり本の会 ホームページ

 

それからパペットクイズ式寸劇を、子供と一緒に上演し、

物語にちなんで、子供たちに大きな靴下に思い思いの絵を

描いたり飾りを飾ってもらいました。

 

パペット劇 佐賀 ほっこりほんの会ホームページ

 

そして最後はメンバーによる『アンジェリーナのクリスマス』の読み聞かせです。

このアンジェリーナシリーズは我が家の子供たちに大人気のシリーズです。

ちょっと自分勝手で、お馬鹿さんな失敗ばかりやらかしてしまうけれど、

悩んだり一生懸命頑張ったりするネズミの女の子アンジェリーナは、

子供たちにとって身近な存在なのかもしれません。

『アンジェリーナのクリスマス』は、

独りぼっちだったネズミの老人が寂しくないようにみんなで奮闘するお話。

このお話を選んだ理由は、クリスマスは、サンタクロースにプレゼントをもらう日であると同時に、

周りの人を少しだけ幸せにする日でもあるということを子供たちに感じてほしいからでした。

 

アンジェリーナのクリスマス 読み聞かせ ほっこりほんの会 ホームページ

 

こんな風に盛りだくさんなクリスマス会でしたが、

クリスマス会までの間、ライントークや準備のお喋りに、

みんなでクリスマスを楽しみにワクワクしたり、思い出を語り合ったり、

そういう時間もとてもありがたかったなあと思いました。

 

そしてまた、一般のお客様たち以外のメンバーには

カナダの作家アリステア・マクラウドの短編集『冬の犬』より

『全てのものには季節がある』を配布して事前に読んでもらっていました。

アリステア・マクラウドは、スコットランドからの移民の家系。

針葉樹広がるカナダの森や入り江に浮かぶ島々、壮大で厳しい自然の中の人々の営みを、

暖かながら、しかし決して甘くなり過ぎない冷静で懐深い視線で描きます。

寒い冬の夜、温かな飲み物を手に読むにはもってこいの作家ですが、

その中でも『全てのものには季節がある』はサンタクロースがいないことに気付いた少年の、

成長と伴に過ぎ去る少年時代の一瞬を描いた名作です。

子供時代は終わり、サンタを待っていた魔法の時も終わる寂しさ、、。

でも、目の前には、厳しい現実を受け止め一家を守るため生きる大人たちがいて、

扉を開いて彼を待っています。

この作品を読んでもらったのは、

今サンタクロースを信じている子供と過ごしているクリスマスが限りある時間であること、

二度とない特別な時間であることに気付いてもらうためでした。

でも、サンタクロースがいないなんて子供の前では話せない、、、。

なので今回は本の感想の時間はありません。それぞれの心の中で、感じてもらえたかな?